1920年(大正9年)
志賀直哉の短編小説。
雑誌「白樺」にて発表された作品。この作品がきっかけで志賀直哉は「小説の神様」と呼ばれるほど知名度を上げることに。
秤屋に奉公した仙吉は、番頭たちの話に出てくる美味しい寿司の話を聞くと、一度は食べてみたいと思う。
ある日、使いの帰りに見つけた寿司屋に思い切って入ったが、お金が足りずに食べることができず、そのまま店を出ることに。
そんな仙吉の姿を見た貴族院議員Aは、仙吉に同情するが、呼び止めて寿司をごちそうする勇気はなかった。
ある日、貴族院議員Aは体重秤を買うために入った店で、偶然、仙吉を再び見かけることに。
貴族院議員Aは仙吉を連れだし、身分も告げずに寿司をたらふくご馳走してあげた。
仙吉は「なぜ、あの客は僕が寿司を食べたいことを知っているのか?あの客は神様かもしれない。」と思い、苦しい時や悲しい時の心の支えとした。
一方、貴族院議員Aは、良いことをしたのに、なぜか変な寂しさを感じるのであった。

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